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筆文字の仕事と日常
by kaki-tagari
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「天衣無縫」
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「天衣無縫」
文章や詩歌などが自然な出来栄えで
技巧をこらした跡がなく、完璧に美しいことをいう。
また、人柄などが無邪気で素直なさま。



「工房からの風から 50人の手仕事展」IN日本橋三越での展示の際に
「風と工芸にまつわる書」と言うお題の中で言葉選びからはじめたワタシに
救世主のように飛びこんできた言葉でした。

「天」と「衣」という美しい言葉。「縫」はとても書くのが楽しくて大好きな文字。
「衣」と「縫」は工芸にまつわる言葉だと思ったし、
今まで聞き慣れていた「天衣無縫」の意味をあらためて知ることになったワタシは
この意味に完全にやられてしまいました。
今まで座右の銘にしていた「笑門来福」にとって替わる勢いで
ワタシの心にス~~~~~~ッと入ってきたではありませんか。
(いや~しかし「笑門来福」もあらためていい言葉ですよ^^)

技術なくしてモノは作れません。ワタシにとっては筆で文字を書く技術になりますが
これは絶対的に必要です。そしてまだまだ足りないと思っています。
頑張って得た技術、見せたくなっちゃいます(笑)技巧凝らしまくりたい時期が
長くワタシにもあったし、今でも必要な時は当然出しますが
最近はキレイだったり繊細だったりする言葉の意味を、
崩さずにカタチにしたいなと思うようになりました。
そうしたら、きっとその言葉は見た人の心に無理なく入って行くんじゃないかと。
ワタシの書に対しての向き合いかたはきっとこれが正解だなと気付かされました。

そんな「天衣無縫」と言う言葉を
ワタシと同じように受け止めて下さり三越展初日にこの作品を目指してご来店下さり
そしてご購入下さった方がいらしたのです。

手製本を制作されている「小さな本工房」さん。
ブログでご紹介下さいました。→

「告知ブログに紹介されていた作品がとても素敵で、是非とも実物を見てみたい、できるなら自分の仕事場に飾りたい!という衝動にかられ、展示初日に副業先から直行しました」

と言う一文に何とも言えない嬉しさがこみ上げてきました。
初日に在店できなかったので、このような思いでご購入下さったことは2日前にメッセージいただいて
知りました。

そして、三越の会期中に別の方からこのようなメッセージをいただいていました。

「搬入の時の様子の画像を拝見し、どうしても欲しい作品がありました。夕方に行った時には、まだあり、
良かったぁーと、とてもうれしかったのですが…他の方の作品を拝見し、まとめてお会計をと思ったら、
なかったのです。 ショックでした。」

木工をお仕事にされているかたで、「天衣無縫」の意味が師匠から教わった言葉そのものだったと。
そしてオーダーで制作していただけないでしょうかととてもご丁寧な言葉で綴られていました。

初日に、同じ気持ちで作品を見に来て下さり、購入したいと思って下さった方が
お2人もいらっしゃったと言うことなのです。
こんな嬉しいことがワタシの身にとーとー起こってしまいました。
でもきっとそれよりもなによりも
「天衣無縫」と言う言葉の持つ強さが、
ワタシの心に響いたように、モノ作りをされている方の心に響いたのだな。
あらためて言葉の持つ力はすごいなと思ったのです。

そして、この嬉しい出来事は今後のワタシの作品制作の意義と
大きな自信になりました。

作品を作ることは一歩通行では意味が無いです。
受けて下さる方がいらっしゃってはじめて成立するもの。
そうじゃないと成長もできないですよね。
嗚呼ホントに涙が出ます(笑)←きっと笑っている人います^^;

感謝感激のSeptember・・・
残り4カ月、たくさんの「いい」文字産み出したいな^^






 
by kaki-tagari | 2014-09-01 18:34 | 日々 | Comments(0)
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